デザイナーは「いらない」から「欲しい!」に変わったメーカーの話

デザインで売上が上がるわけじゃない。」

だから、デザイナーは社内にはいらない。
必要な時だげ外注すればいい。
昔はそう思っていた。

厳密に言えば「デザインだけで売上が上がる」とは今も思っていないが、だからと言ってデザイナーを社内に抱える必要はない。とは今は思わない。
むしろ、今はどうしても社内にインハウスデザイナーが必要だ!
デザイナーチームを形成して最も力を入れていきたい分野だとさえ思っている。

「デザイナーは必要な時だけでいい」そう思っていた僕がどうしてデザイナーチームを社内に作りたいとまで思ったのか。
その理由について書いてみた。

昔ながらの営業スタイルに疑問を感じた

サプリメントメーカーである僕たちは、これまで展示会やルート営業、飛び込み営業を行いながら商品を広める営業を行っていた。主にBtoBのビジネス。
既存のお客様や新規のお客様に対して、細かく連絡を取ったり、顔を出したり、有力な情報を提供したり、面白い提案をしたり、少しでも忘れられないように、関係を気づけるように、信頼を気づけるように。足を使って一生懸命営業をしていた。

だが、近年、物が溢れかえっている世の中において、自分たちの商品がどんなに良くて高品質で自身がル物だったとしても、多くの中の一部として埋もれてしまうことがある。特にBtoBの商売では、お客様の会社の方向性や都合、気持ち次第で、売れ行きや時に取引すら左右されてしまう。

そんな時代において、一方ではSNSやスマートフォンの登場で企業とユーザーが直接つながることができるようになた。

「良い物を1秒でも早く、1人でも多くの人に伝える」そう考えた時、SNSやWEBを利用して想像もできないくらい多くのユーザーに伝えルことが出来て、しかも、僕たちの声で直接伝えられるなら、誰かのフィルターを通すのではなく直接伝えることをやっていきたい。
そう思った。

ちなみに、決して、企業のお客様をないがしろにしているわけではない。
僕たちメーカーがエンドユーザーに何かを伝えられるのであれば、それは結果的に弊社の商品を取り扱っていただいている企業のお客様へのメリットにつながると思っている。

デザインは温度が違いすぎると別物になる

僕はデザイナーではない。
基本的には依頼主としての経験しかないので、依頼主として感じることを書く。

僕がwebデザインや紙デザインなどを頼む時は基本的には、90%こちらで決めた形で依頼することが多かった。デザイナーからしたら、面白みのない仕事なのかもしれない。

理由は、僕たちが普段考えていること、感じていること、僕たちのお客さんがどんな人たちなのか、会社のカラーはどうなのか、それを共有した上でデザインをしなければ、私たちらしいデザインにならない。そんな風に思った経験があるからだ。

これを共有するのはとても大変だと思う。
それは僕たちが伝えるスキルが足りないという理由でもある。
ましてやデザイナーでもない僕にとって、イメージや雰囲気、カラーを言葉で伝えるのは至難の技。絵で伝えようものならお手上げ。だから、優秀なデザイナーでも数回の打ち合わせで僕たちのイメージを伝えるのは難しかったし、時間と労力がかかった。

僕たちの声は僕たちで伝えたい

デザインを表現することが以上に難しかった僕たちにとって、一番の解決策はデザイナーさんが僕たちの仲間になって一緒の空気を吸ってもらうことだった。

同じ目標と、同じ思いを持って仕事をする中で、毎日の積み重ねが少しづつそこしづつ、イメージがすり合わさっていく。

そうすると、インハウスデザイナーのデザインが僕たちの声になってきた。
これが物凄く大切なことだと思っている。
僕たちの言葉で僕たちらしい個性があることが。
今では、良いのか悪いのかはおいておいて、「あれ」「それ」感覚でインハウスデザイナーが僕たちの想像を超えて、僕たちらしいデザインをしてくれている。

ダイナミックな時代だからこそスピード

もう1つインハウスデザイナーが必要な理由はスピードと変化。
インターネットやSNSの発展により、オンライン上に情報が溢れかえっている。
その中で、私たちの声に気づいてもらい、拾ってもらうのは、並大抵のことではない。
まるで、大海原に浮かぶ一艘の小型船のようだ。

でも、逆に言えば、気が付いてもらえれば、考えられないくらい多くの人に僕たちの思いを伝えることができる。これほどダイナミックなことはない。

そのためには、常に試行錯誤と変化をくわえながら、大海原で声を発信し続けなければならない。それもスピーディーに何度となくだ。その為には常に船の状況を共有し、どっちを向いているのかを知っているインハウスデザイナーと外のデザイナーとではスピード感も異なる。

デザインで売上は上がらないが成果を求め育てる

冒頭で述べた通り、デザインだけでは売上が上がるとは思っていない。でも、デザインを届ける行動をしっかりやれば、成果が出ると思っている。

この「届ける行動」というのが、デザイナーではない僕たち営業がやる仕事だと思っている。
昔のような営業スタイルで、お客様に挨拶をして、良い情報を届け、信頼し、好きになってもらう。それをオンライン上で行う。常に変化を加えて、発信して、コミュニケーションしていく事だと。

「届ける」だけではだめ「デザイン」も必要

どちら1つあれば良い。
というものではないと思っている。
「届ける」+「デザイン」が揃って初めてより強く、僕たちらしい仕事ができる。
「届ける」だけが強くても「デザイン」が弱いと無意味と言って良いほど機能しない。
だから、僕たちにとってインハウスデザイナーは必要だった。
これが、メーカーである僕たちがインハウスデザイナーを必要とした理由。

「僕たち+あなた=僕たちの声をたくさんの人の元へ届ける」
僕たちにあなたの個性を加えて、僕たちの声として世界中の人に「作って、届ける」そんな仕事をしませんか?

「1秒でも早く1人でも多くの必要とする人に届けるために」

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中出寛省